水処理装置

製品一覧

概要

東洋紡エンジニアリングでは、各工場の用水・排水処理プラントをはじめ、濃厚廃液から有価物質を回収する施設など様々な水処理プラントをお客様に提案しています。水処理技術を極めた先端技術により、お客様の幅広いニーズに応え、効果の高い省エネ・省コストを実現していきます。

廃液処理

  1. 高濃度廃液や比較的処理が難しい重金属の処理が可能。
  2. 従来法と比較して発生汚泥量が少なく、ランニングコストを低減。
  3. 高濃度廃液の処理により、レアメタルの回収が可能。

海水淡水化

  1. 水質の良い井戸水の確保が難しい地域に、海水利用を提案。
  2. 水単価が高くなってしまう問題を最新のエネルギー回収装置の導入により安価なランニングコストを実現。

排水処理リサイクル

  1. 排水中の有機物、無機物を除去することで再利用が可能。
  2. リサイクル設備を導入することで上水費削減、下水道費削減を実現。

用水・純水プラント

  1. 生活や生産に使用する用水処理やろ過装置など多彩な水処理装置を充実。
  2. 電子部品や医療に使用する純水・超純水プラントの設計・施工。

主な水処理フロー

造水の水処理フロー

排水処理・リサイクルの水処理フロー

導入事例1

水は「タダ」ではありません!

(いろいろな場面でコストに関係しています)

高度処理活用によるコスト削減メリット

  • 上水道使用量削減による使用料金の削減(1)
  • プロセス安定化や水質向上・水不足解消によるロスコスト削減,製品価値アップ(2)
  • 下水道排出量削減、産業廃棄物引取り量削減によるコスト削減(3)

某半導体メーカ殿納め(1998年5月)膜式排水回収装置「ホロセーブ®」

半導体製造プロセスからの排水のため、溶解性シリカなどのスケール成分濃度が高いにも係らず、安定した用水回収を実現いたしました。

某半導体メーカ殿納め(1998年5月)膜式排水回収装置「ホロセーブ」運転実績

削減費用試算例

ランニングコスト

まとめ

年間運転時間 H 8,000
造水量 T/H 8.5
電力 使用量 KW 23.2
単価 ¥/kWH 15.0
電力コスト ¥/T 40.8
薬品 薬品費 ¥/H 32
薬品コスト ¥/T 3.8
膜交換 膜交換費 K¥/回 4,800
3年周期又は年1/3
膜コスト ¥/T 23.4
合計 ¥/T 68

まとめ

貴社の中和処理水を、MF+ROシステムで上水として回収することにより、

削減費用

下水料金 170円/T×(15T/H-8.5T/H)×8000H=8,840千円/年
上水料金 170円/T×8.5T/H×8000H=11,560千円/年
合計 20,400千円/年

増分費用

用水回収費用 68円/T×8.5T/H×8000H=4,624千円/年

差し引き、年間約16,000千円の費用削減が期待できます。
但し、年間運転時間は8000時間、回収水は上水(プロセス用)として再利用するものとして計算いたしました。

導入事例2

高度処理設備導入前の問題

  1. 養豚場の周囲に通常の排水処理で放流できる河川がなかった。
  2. 農業用水路に排水させてもらうため近隣農家と交渉したが農業用水水質基準値(農水省)全窒素1mg/L以下を満足することが放流の条件となった。
    従来の処理方法では養豚排水の全窒素1mg/L以下を満足することは不可能。

RO膜を用いた糞尿処理システム

母豚1040頭、総飼養頭数12,300頭へ経営規模拡大を達成

RO膜を用いた養豚排水高度処理システム

運転開始 1997年6月
処理能力 60m3/日
機械ユニット寸法
 RO膜ユニット  6100mmL×2000mmW×2200mmH
 MF膜ユニット 3400mmL×1600mmW×2000mmH
建屋面積 46m2 (7.9m×5.8m)

養豚排水高度処理装置の運転状況

製品

海水淡水化装置

MF膜/砂ろ過+RO膜
  1. 1段で海水の淡水化が可能
  2. 前処理段階で塩素の注入が可能
    カートリッジフィルター、ROモジュールの生物汚染を抑制(バイオファウリング防止)
  3. 硫酸添加によるスケール付着を防止が可能(回収率の向上)
  4. 薬液洗浄システムが不要
    海水水質が特に悪い場合はクエン酸洗浄を推奨(1回/年程度)
フロー図

高効率エネルギー回収装置(Pressure Exchanger)付 海水淡水化装置

高効率エネルギー回収装置

エネルギー回収装置

高効率エネルギー回収装置
フロー図
高効率エネルギー回収グラフ

小型海水淡水化・海水濃縮装置(1~5m3/Dクラス)

小型海水淡水化・海水濃縮フロー図
小型海水淡水化・海水濃縮装置

純水製造・かん水脱塩装置

前ろ過+RO膜/RO膜+イオン交換

かん水などから良質なプロセス用水を生産します。

前ろ過+RO膜/RO膜+イオン交換

排水回収装置

MF膜/UF膜+RO膜

1次処理された排水から用水回収・排水濃縮します。

MF膜/UF膜+RO膜

養豚排水高度処理装置

MF膜+RO膜

1次処理された養豚排水を濃縮減容します。

MF膜+RO膜

プロセス液・排水廃液濃縮装置

養豚排水高度処理

河川水・工業用水除濁装置

MF膜

河川水や湖水から除濁・除菌された簡易/専用水道水を造水します。 工業用水から除濁された良質なプロセス用水を造水します。

河川水・工業用水除濁

膜分離活性汚泥(MBR:Membrane Bio Reactor)装置

膜分離活性汚泥法

活性汚泥法とMF膜やUF膜による膜分離法を組み合わせた水処理システム。
活性汚泥に浸漬した膜から、膜ろ過により処理水を得る方法。活性汚泥により有機物の分解を行い、膜により固形物(細菌を含む微生物、コロイド状物質、微粒子)の除去を行う。

特長:従来の活性汚泥法と比較して

  • 最終沈殿池が不要
  • 省スペース(活性汚泥濃度を高く維持できる)
  • 維持管理が容易(活性汚泥が解体しても流出しない)
  • 水質が良好(SS濃度≒0)
膜分離活性汚泥法

窒素式脱酸素装置

  • 概要
    従来比 約1/3の窒素ガス量で水中の溶存酸素を高効率に除去 (特許出願済)
  • 特長
    1)高価な脱酸素剤(ヒドラジン等)を不使用  
    2)ブロー率減少で排水処理コストと熱ロス削減  
    3)広範囲の水温にも適用可能(5℃~90℃)  
    4)浮遊物質濃度の高い水にも適用可能
  • その他
    燃焼排ガス中のCO2利用でのアルカリ排水中和や水素ガスを用いた機能水製造などへも応用可能
窒素式脱酸素装置

排ガス利用中和装置

  • 概要
    本装置は、燃焼排ガス中に含まれるCO2を有効活用し、アルカリ排水を中和剤を使用しないで中和処理すると共に大気中へのCO2排出量を削減します。
  • 特長
    1)中和剤が不要
    2)CO2排出量の削減
    3)低ランニングコスト
    4)PH低下トラブルが皆無
    5)PH高異常時の処置が簡便
排ガス利用中和装置フロー