医療用水製造装置

純水製造装置

純水製造装置

電気再生式純水製造装置

手洗い

調乳水

医療用水セントラルシステム

概要

純水とは

不純物を何らかの精製技術で除去した水。明確な定義はありません。

  • 不純物
    微粒子(錆、コロイド) /  無機イオン(電解質、溶存ガス、重金属)
    細菌・ウィルス ・・・など
  • 精製法
    蒸留法 /  逆浸透法(RO) / イオン交換法 ・・・など
    またはその組み合わせ
分離対象物質

純水装置の構成 1 イオン交換器

イオン交換器

分析機器の高速大型化・新試薬開発検査項目の増加 ⇒ 純水の大量消費
安価だった樹脂の大量消費でコスト高 水質安定性と交換作業に不満

純水装置の構成 2  RO+イオン交換

RO(Reverse Osmosis)

水道水中のコロイド、無機イオン、有機イオン、バクテリアのほとんどすべてを分離除去 
*分子量180以上の分子はほぼ100%除去

現在のスタンダード構成

現在のスタンダード構成
現在のスタンダード構成
除去率グラフ

試薬の微量化や酵素分析技術の向上により
更なる純水の水質の安定化が求められている。

純水装置の構成 3 RO+電気再生式イオン交換

電気再生式イオン交換

イオン交換樹脂を電気的に再生することで樹脂を飽和させない技術(電気透析と同様の技術)
比抵抗は10~18MΩ・cm(0.1~0.06μS/cm)を安定的に精製

高要求水質対応構成

高要求水質対応構成
テクノロジーモデル

純水構成まとめ

  特徴(メリット) 特徴(デメリット) 到達グレード
純水器
(イオン交換樹脂)
電解質除去に優れる
メカトラブルが少ない
消耗品が安価
無機イオン以外の除去は単体では不可
水質(電導率)は短期に劣化していく 
使用量に比例し交換の手間とコストが増大
バクテリアの発生が多い
JIS K 0557 A2
NCCLS C3-A3 タイプ2
ASTM タイプ3
RO+
イオン交換
ROは不純物すべての除去に有効
RO劣化時でも急激な水質劣化にならない
イオン交換樹脂の交換頻度が少ない
原水には注意が必要
(早期目詰まり、炭酸ガスによるイオン交換樹脂の
早期劣化)
脱塩素RO水はイオン交換樹脂以降にバクテリア
発生
JIS K 0557 A3
NCCLS C3-A3 タイプ2
ASTM タイプ2~3
RO+電気再生式
イオン交換
比抵抗 10MΩ・cm以上の安定精製が可能
純水を大量に消費する場合にランニングコスト
にメリットがある
細菌・バクテリアの発生が構造上少ない
ROからの供給水質制限があるため
原水には注意が必要
(溶存炭酸ガスによる水質低下)
RO水の劣化、流量バランスの異常で水質低下 
(RO水の管理がより重要)
JIS K 0557 A4
NCCLS C3-A3 タイプ3
CLSI C3-A4(022μm)
ASTM タイプ1~2

水質安定性イメージ

水質安定性イメージ
国内の純水装置の現状
  • 一般の生化学自動分析装置  ⇒ 【RO+イオン交換】
  • 大量に純水を消費したり、より高品位な純水を要求する分析機器
    ⇒ 【RO+電気再生式イオン交換】 

純水を作る水(水道水)

臨床検査現場における純水の元は水道水

日本国内の水道水
  • 水道水質基準項目で50項目の基準で管理
    殺菌消毒 (残留塩素 1mg/L以下の添加)
    例外:ビル・マンションなどの高架水槽では残留塩素が消失
  • 概ね軟水である (硬度(含有Ca,Mg) 60mg/L以下)
    ※水質基準値:300mg/L以下
    例外:沖縄、地下水などのミネラル水源、関東の一部
  • 河川、貯水池の清浄に依存する
  • 成分・水温は季節により変動する

RO-イオン交換

RO-イオン交換

RO-電気再生式イオン交換

RO-電気再生式イオン交換

例えば…

  • 溶存炭酸ガス ⇒ROを通過する
    各社原水に基準あり!
  • イオン交換樹脂の飽和を加速
  • 電気再生式イオン交換樹脂の水質低下

適所に適切な処理装置を

過不足の無いオプション構成が大切!

過不足の無いオプション構成

純水装置のトラブル回避の為に

  • 原水(水道水)に合った過不足の無い構成の純水装置を導入する
    (事前水質調査)
  • 新しい純水装置(電気再生式イオン交換)には新しいテクノロジーが搭載
    新しい機器の導入により、
    ユーザー様の日常の管理を低減し、かつ高純水精製を維持することが可能です
    他方、
    原水条件、RO水条件など各系への流量バランス調整がより重要となってくるのも事実です

専門技術者によるメンテナンス体制の確保が必須条件

純水製造装置の医療施設用途

純水製造装置

純水製造装置
(小型・中型)

調乳装置

調乳装置

導入事例(純水製造)

セントラルシステムの特長

セントラルシステムイメージ
  • 純水の一括製造、一括管理により検査室全体の純水供給が安定
  • メンテナンスコストが低減
  • 大容量の純水タンクでバックアップ体制を充実

バックアップ、安全対策

バックアップ、安全対策

オプション(遠隔監視システム)

オプション(遠隔監視システム)

導入事例(手洗設備)

手洗設備に関する背景

手洗設備イメージ
  • 2005年2月1日 医療法施行規則が改正されました。
    手洗い設備に関する点は、第20条第3号
    『・・清潔な手洗いの設備を附属して有しなければならない。』
    「清潔な手洗いの設備」に関する解釈について
  • 2005年2月1日;
    通知「厚生労働省医政局長 医政発第0201004号」
    ー滅菌水以外も手洗いに用いることが可能となるー
改正の要点より抜粋
  • 滅菌水によって手洗いを行うことのできる設備は必ずしも設置しなければいけないものではない
  • 常時清潔に保たれるように適切な管理が行われている必要があるとともに、水道により手洗い設備に供給される水についても適切な管理が行われている必要がある。

管理された手洗装置(水道水)

管理された手洗装置

TDSシリーズの特長

TDSシリーズの特長

設置レイアウト

設置レイアウト

繊維強化プラスチック(FRP)について

繊維強化プラスチック(FRP)について

繊維強化プラスチック(FRP)の特性

  • 耐候性、耐熱性、耐薬品性にすぐれている。
  • 断熱性に優れている。
  • さまざまな形状の製作に対応でき、着色が自由である。
  • 軽量かつ強度的に優れている ・比較的低価格である。

納入事例

  
納入事例
納入事例

人工大理石製手洗 納入事例

  
納入事例
納入事例

まとめ

清潔感のある手術室のコーディネートに役立ちますよう細かいご要望にもお応えしていきます。

手洗いし易いシンク設計、奥行を抑えた薄幅ボディーなど他社に無い特長でご好評いただいております。

製品仕様

小型純水製造装置

TROシリーズ

TROシリーズ

水道水から純水を手軽に造水します。
分析機器用では約50%のシェア
造水量:40L/H~150L/H

  • 特長
    • コンパクトな筐体寸法
    • 耐塩素性の東洋紡製ROモジュール搭載
    • 漏水センサー装備
    • 充実のメンテナンス体制
  • 用途
    分析用水、研究室用水、洗浄用水、加湿用水

連続電気再生式イオン交換装置

連続電気再生式イオン交換装置
純水製造装置
  • 概要
    イオン交換膜とイオン交換樹脂から成り直流電流でイオン交換樹脂を連続再生
  • 特長
    • スピーディーな水質立上り
    • 安定した処理水質
    • 再生薬品不使用
  • 用途
    • 分析用水、各種洗浄用水
    • カートリッジ式(混床式)純水装置の代替

人工大理石製手洗装置

TDSシリーズ

人工大理石製手洗装置
  • 概要
    人にやさしく、清潔感あふれる手洗装置。 UF膜搭載タイプは、医療機器として薬事承認を受けた信頼の高い手洗装置。
  • 特徴
    • UV殺菌逆汚染防止シャワー
    • 滞留水放出機能
    • 抗菌性
    • 曇らない鏡
    • 非接触操作方式
    • シャワーの飛び散りを抑制
    • 手術室の通路を妨げない
    • 手洗いがスムーズ
    • 安心のメンテナンス体制
  • 用途
    • 病院内各部署手洗い

UDSシリーズ〈承認番号 21100BZZ00187000〉

  • 概要
    人にやさしく、清潔感あふれる手洗装置。 UF膜搭載タイプは、医療機器として薬事承認を受けた信頼の高い手洗装置。
  • 特長
    • UV方式逆汚染防止シャワー
    • 抗菌性シンク
    • 奥行き750mmの薄型設計で通路を妨げない
    • なだらかカットボディにより、角が体に当らず 負担なく手洗いが可能
    • 充実のメンテナンス体制
  • 用途
    • 病院内各部署手洗い

大型純水製造装置

PCシリーズ

  • 概要
    多くの病院で採用実績ある高い評価のRO純水製造装置。 セントラルシステムにも対応可能。コスト、メンテナンス面からもトータルにサポート。
  • 特長
    • 耐塩素性の東洋紡製ROモジュール搭載
    • 多くの病院で採用された信頼性
    • 省スペース
    • 充実のメンテナンス体制
  • 用途
    • 各種洗浄用水、製剤室用水、加湿用水など

調乳装置 ※2007年 WHO発行;厚生労働省仮訳

調乳装置
  • 概要
    「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱に関するガイドライン」で求められている、水温70℃以上での調乳作業を、安全に高精度に行うことが可能。
  • 特長
    • ガイドラインに則した70℃以上の純水を高精度で採水可能
    • PCシリーズと接続、安全な調乳トータルシステムが構築可能
    • 国立病院、こども病院等で多くの採用実績
    • 充実のメンテナンス体制
  • 用途
    • 病院調乳業務

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